研究紹介

就労妊婦に関する研究

「就労」と「妊婦」をキーワードに、それらが妊娠や出産・産後アウトカムとの関連について研究しています。周産期にある「就労女性」まで幅広く扱っていきたいと思っています。

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就労妊婦さんは、非就労妊婦さんよりも「妊娠生活において変化する自分」を喜んだり楽しんだりする体験が有意に少ないです。「父親へと成長する夫との関係性の深まり」を喜んだり楽しんだりする体験は、妊娠後期には非就労妊婦さんよりも有意に多く感じています。

就労妊婦さんの、妊娠開示,就労妊婦の罪悪感,職場風土への認識のような内的特性と妊娠合併症との関連が示されています。

就労妊婦

20-30代の女性の有配偶者労働力率は、約60%と、平成18年から比較するとこの10年で約15%増加しています。つまり、就労しながら妊娠し、就労妊婦となる女性は増加しているといえます(平成28年版働く女性の実情)。しかし、第1子の出産を契機に約6割の女性が仕事を辞めてしまう現状もあります(男女共同参画白書 平成28年度版)。就労妊婦さんが感じるであろう様々な感情、特にネガティブな感情(罪悪感や就労に関連するストレス)を少しでも軽減して行くことが望まれます。

就労妊婦の罪悪感

働く母親は職場と家庭における多重役割を持つことによって、本来自分が果たすべきそれぞれの役割を十分に遂行できないこと(妊娠前の職場での自分/理想の母親像と現実の自分との不一致)により罪悪感が引き起こされるといわれています。しかし、マタニティハラスメントの言葉にもあるように、妊婦さんも妊娠していることで周囲との関係性が少しずつ変化します。

当分野で取り組んでいる研究課題

「就労妊婦」の罪悪感に関する尺度開発や測定、「就労」に関連するストレスや妊娠期のアウトカムとの関連などWeb調査を用いて全国からの妊婦さんを対象に調査をしています。
妊娠期に大きく変化する女性の「就労」状況は、心理的な側面だけでなく、身体活動量にも変化を与えています。
また就労妊婦さんが妊娠と就労のバランスがとれるようエビデンスづくりを他団体と共同して取り組みたいと思っています。

ウィメンズヘルス・周産期看護学分野で開発した
尺度の使用申し込みフォーム

身体活動に関する研究について

妊娠期のcomfort研究について

研究成果

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