研究紹介

リンパ浮腫・治療・ケアに関する研究

がん治療において、リンパ郭清を伴う手術、放射線療法、化学療法などの治療の副作用として出てくる続発性リンパ浮腫に注目し、リンパ浮腫の発生予防の支援方法の確立やリンパ浮腫患者の健康関連QOLの評価の研究に取り組んできました。

リンパ浮腫予防教育

リンパ浮腫は予防が大切となります。しかし目の前にある「がん」の手術をした直後では、生涯を通じてセルフケア継続が必要なリンパ浮腫発症予防のために取り組むことは困難です。そういった思いを受け止めつつ、どのような教育プログラムがよいのか、病棟と外来と連携をしながら、当分野で取り組みました。

  • リンパ浮腫予防教育プログラムの開発―知識教育に焦点をあてて―, リンパ浮腫管理の研究と実践
    日下裕子, 吉沢豊予子, 中野弘枝, 鈴木花菜, 千葉美貴, 竹内真帆, 中村康香:;2013;1(1). 33-41

リンパ浮腫評価LYMQOL

リンパ浮腫のQOL評価であるLYMQOLの開発 下肢・上肢両方それぞれを評価する尺度として日本語版の開発を行いました。下記論文が掲載されたことで、このLYMQOLの使用許可を求めた問い合わせがたくさん来ています。

「2023年以降のLYMQOL使用申請について」
LYMQOLの使用申請につきましては、日本版LYMQOL-lの開発者である吉沢豊予子が、2023年3月に東北大学を退職したことに伴い、リンパ浮腫国際フレームワーク・ジャパン(ILFJ)がその任を負うことになりました。今後はILFJに直接申請くださいますようにお願いいたします。

リンパ浮腫国際フレームワーク・ジャパン ホームページ

QOL尺度にて申請


  • Japanese Version of the Quality of Life Measurement for Limb Lymphedema(leg)(J-LYMQOL-l):its Reliability and Validity
    Toyoko Yoshizawa,Maho Aoyama,Yoko Takeishi, Yasuka Nakamura, Fumi Atogami:, LYMPHOEDEMA RESEARCH AND PRACTICE, 5(1). pp1-8, 2017

研究成果

  • Detecting subclinical secondary lymphoedema using bioimpedance: A preliminary study
    Takeuchi M, Yoshizawa T, Kusaka Y, Furusawa Y, Nakamura Y,Atogami F,Niikura H.:.Journal of Lymphoedema; 2013;8(2):16-20
  • 下肢リンパ浮腫患者のQOL-LYMQOLを用いて-
    吉沢豊予子、関谷亜矢乃、日下裕子、竹内真帆、齋藤久美子、中野弘江、中村康香、跡上富美:、国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会第4回学術集会、金沢、2014.9.28
  • 婦人科がん手術患者がリンパ浮腫予防教室後に抱く思い―リンパ浮腫発症の可能性に直面してー
    日下裕子, 中村康香, 跡上富美, 吉沢豊予子:, 日本がん看護学会誌, 29(1) , 5-13, 2015
PAGE
TOP