研究紹介

プレシジョンヘルスに関する研究

プレシジョン・へルスケアという多様な個々人の健康を遺伝子、環境、ライフスタイルがもたらす個別の変動の統合から見出されるものと考え、その個々人の疾病予防と健康増進のためのケアを探索します。その中で、「良いお産」、「満足なお産」のためのプレシジョン・ヘルスケアを遺伝子情報、妊娠経過情報、ケアデータなどから明らかにしたいと考えています。これは、今後発展していく新しい研究分野です。

プレシジョン・ヘルスケア

当分野(吉沢,2017)が考案した新しい言葉です。現在、未来型医療と題してプレシジョンメディシンという、個別化医療・個別化予防としてゲノム解析から個々人にあった治療、予防法を提供しようとする新しい医療が台頭してきています。しかし、これをプレシジョン・へルスケアという概念に拡大することで、多様な個々人の健康にどう対処するかを考えるときに、遺伝子、環境、ライフスタイルがもたらす個別の変動の統合から見出される疾病予防と健康増進のためのケアをイメージすることができます。このプレシジョン・ヘルスケアの導入によって、ケアイノベーションが起こると考えます。さらに、看護学のケアの視点から個人のDNAと保健行動領域、栄養領域、運動領域、学習領域などと結び付け、その人の健康の在り方を統合的に考える方法で、医学領域のリスクを探す解釈的方法と異なるプレシジョン・ヘルスケアを提供する一歩となることでしょう。

研究の概要イメージ図
PAGE
TOP